個人的な夢日記

印象の強かった夢をごちゃごちゃな文と共に書いていきます!

R3 6/26(日)

 状態は良好。眠りに入るまで時間はあまりかからず、冷房が程よく効いている中、羽毛布団で身をくるむ。熱く感じたら布団を軽く蹴るだけで、またひんやりとした空気が足の先から胸まで順に冷ましてくれる。

 意識が一瞬途切れ、気づけばどこかの体育館のような会場でパイプ椅子に座っていた。私が通っていた小中高の体育館の匂いはしたが、よくよく見たら洋館の大広間と分かり、なにか執り行われているのだと感じた。見上げると学校の教室にある長い照明がいくつか取り付けられており、壁を見渡すと二つ星ホテルによくある花の蕾を模した電球がずらりと並んでいる。天井は三角屋根の吹き抜けで高さは3m以上はある。

 内装を見るのに夢中になり、誰かが私の肩を叩いた。振り向くと、そこには黒い着物を着たお婆さんがいた。しかしそのお婆さんは私の記憶にはない、見知らぬ人だ。軽く会釈を済ませ正面を向いた。

 正面にも見知らぬ人が男女2人幸せそうに微笑みながら立っている。何故か私はその片方の女性を姉だと思ってしまった。だとするならば結婚式なのだろうか?残念なことに片方の男の顔は覚えていない。だが見るからに私より身長は高い。

 ある時瞬きをすると式らしきものは終わり、会場には私一人で棒立ちしていた。先ほどまであった会話は私の呼吸の音しか聞こえず、耳を傾けると空調機の「ゴー」という音が耳を拾っただけ。後ろを振り向くと先ほど軽く会釈したお婆さんだけがいた。話を聞いたところ5分後にバスでるから急いで支度してとのこと。

 それを聞いて急いで出口を目指し走って行ったが出口までなかなか遠い。なんとか出口にたどり着き外に出たら、華やかな姿の家族が私を待っていた。「ごめん」と私は謝り、そこで待っていた受け付けのお姉さんらしき人は軽やかだが正確な対応で家族を並ばせる。きっと写真撮影なんだろうと視覚に入った情報で汲み取りすぐ終わらせるようにキッチリ並んだ。しかしこの夢日記を書いている時私は思った。何故主役の姉ではなく私がセンターなのか?。まあそんなことはどうでもいい。「はーい!撮りましたよー!」とお姉さんは一眼レフ片手に微笑む。バスに間に合ったしいい感じに家に帰れるなと思った矢先、忘れ物に気づく。

 車の鍵がない。慌てて私はまたその施設に入り、ごちゃごちゃした迷路のような階段を登っていく。無論焦っていたからその会場に行くルートなんて夢の中では覚えていない。唯一覚えているとしたら10年前のメダルゲームやUFOキャッチャーが十数台置かれていたことだけだ。パッと思いつきで近くにいた施設の人に「さっきまで僕がいた会場ってまだ開いてますかね!?」と聞く。案内されたのは会場までの従業員用の通路だった。ショッピングモールの従業員通路はかなり暗い雰囲気だがこの施設は窓も付いており、何より明るい記憶があった。しかしここを通っていけば会場へ正確に、素早く行くことができる。バスも多少待ってはくれる筈。

 だがその私の行動はすぐに裏切られた。何故か私の足が止まった。視覚に入るのは大きな窓のついた両面開きの扉。それが部屋ごとに4つついていて。ただの明るい空間なのに何故怖がる?そう自分に言い聞かせた。覚悟を決めてダッシュし、ひとつ、ふたつ、みっつと扉を勢いよく開けた。その瞬間私が立ち止まってしまった理由が分かった。3つ目の扉を開けたら右には見たことのない巨大な業務用エアコンが低く、大きな音・風共に私の耳を撫でた。一瞬魂が飛び抜けかけたが早く立ち去りたいという思いが勝り、先ほどまでいた会場と繋ぐひとつの扉に手をかける。裏切られたのはこのエアコンのせいだ!と思いっきり扉を押し引きする。

 しかし扉は開かなかった。固く閉ざされているという訳でもなく、多少のアソビはある。開かない扉は開かない。蹴破りたいという思いが脳裏を過ったが面倒ごとになったら嫌だと判断し、諦めた。

 鍵なんてどうでもいいと引き返そうとした時…。体がティシューのように軽くなり、しばらくするとフワリと浮いた。降りようと足に力を入れるとバランスが崩れ体が地に着いたと同時に頭を打った。そして笑った。誰も聞いていない、見ていないところで一人でに大声を出してフワフワと浮いている。梁に肩を打ってしまい痛いと感じたが、まだ風船みたいに浮き続ける。そして笑う。

 

 そして瞬きをすると私はベッドから落ちていた。体は重く、成人男性と同じ感覚だった。目が覚めたと同時に「ハハハ」と笑う。夢とは違う現実的な感覚だった。